家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

バックレスト部の組立

作業は終盤、バックレスト部の組立工程へ。

座面にスピンドル用の穴を開けた後、間隔等のチェックを行う アームボウへの穴開 備っている曲げ型の中から、自分の好みの型を使った場合ですが、アームボウの高さと広がり具合で、各スピンドルの角度、長さが決定します。

事前に曲げたアームボウを、座面上部の自分が良いと思う位置にセットし、スピンドルの本数、座面とアームボウの方向を決め、座面にマークします。併せて角度も確認します。
その上で、座面とアームボウへのスピンドルの穴開けを行うのです。
決定した高さから、スピンドルの長さが出るので、それを基にスピンドルを仕上げます。
これは、加工の一例。ケースバイケースで、アレンジします。

画像(1番上)は、加工したスピンドルを座面に立てた所です。
これを基に、アームボウへの穴位置を決めます。
スピンドルの角度がずれている場合には、修正して均等にマーキングします。
画像(2番目)は、マーキングを基に、アームボウへの穴開けを行っている所(彼の椅子は、画像上の左下です)。

バックレスト部分の組立終了・完成 私は事前確認して、オリジナルの型を持参し、全ての寸法を割り出して行きましたから、目検配分等は不要です。
バックレストへも、図面通りに穴開けをしたのです。

アッシェムクラフトのピーターとパトリシアには、現場から割と近いので連絡しておいたのですが、連絡も無くて、再会は諦めていました。

所が、仮組したスピンドルの一本がどうしても抜けず、とうとうバックレストに折れこんでしまい、大変焦っていた時に来てくれたのです。
大変嬉しかったのですが・・・
(ちなみに、今回の物か、以前の物かは分かりませんが、乾燥したスピンドルのストックが有ったので助かりました)

バックレスト部の組立自体は、部品点数も少ないために簡単に終了。
これを以って、エキサイティングな森の中での椅子作りを終えました。

画像(一番下)は、手作業だけで完成したサイドチェア。
(2015/04/28)