家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

英国デザイナー気質

参加者のデザイナー達は皆、心優しく、他人への気配りに長けています。
そして、それを出しません。

使いやすい工具を持っていると、さり気無く渡してくれたりします。
渡した後は、どう使おうが、関心を示しません。
敢えて、無関心を装い、こちらに気を使わせないのが判ります。

日本人だったら、「こう使え」、「そう持っちゃいけない」、「どうだ、使いやすいだろ?」って。往々にして、借りない方が良かったという状況にまでなったりします(笑)。

誰かがコケたら、さっと駆け寄って、抱き上げ、礼を言われる前に立ち去るのが白人系。抱き起し、礼を言われるのを待って立ち去るのが日本人という話を、ずっと以前に読んだか見たかしたことがあります。
それを実感します。

押し付け過ぎない気配りはいいものです。
ただ、そんな気配り充満の中にいると、疲れてくる場合もありますが―。

ともあれ、インシェイブという座面の凹みを作り出す工具が来ないために、ラウンドフェイス スポークシェイブという鉋を借りて、出来るだけ削って行きました。

時に、割に分かっていそうなオッサンが、私の作業をじっと見るのです。
それから、工具が違うと言います。
「インシェイブ」や「トラビッシャー」が無いんだといっても納得してくれません。
東洋のオヤジが変な使い方をしているのが、とても素人臭かったのかもしれません。
自分が逆でも、間違いなくそう見るでしょう。

ティーパーティ・コース 材料は硬く、申し訳ないくらいに刃がボロボロになりました。
当然、切れないので一旦作業終了。
結構汗をかいたので、会場を出て、近所のパブへドラフトビールを飲みに。あっさり系のラガーが染み渡っていきます。

画像は、Heal's のチェアマンから、ティーパーティに招待された参加者。中国、インド、日本等の銘茶を味わった後、美味なワインとディナー。