3D モデリングについて (1)
コンピュータ上で、リアルな立体表現を実現することを、3Dモデリングと呼びます。
それについて、全体像の簡単な説明を行います。
実は、3Dモデリングについての認識が足りなかったため、再度、３Dについて確認しておきたかったたということです。
（注意：この記事は、椅子のモデリングに特化したものです）
■作成プロセス
3D画像を得るためのプロセスです。
1．モデリング
粘土で人形を作る場合を例に取ると－。
3D作成のモデリングは、粘土を使って人形の形を作る段階。
全体から顔、手先の細部まで作り込む。
この作業を、3D-CG作成においては、モデリングと言います。
2．マテリアルやテクスチャの設定
質感（金属やプラスチック感）を出す作業。マッピングともいわれます。
人形の例だと、肌や衣類に着色し、それっぽく見せる作業となります。
3．ライトやカメラの設定
色や光の強さ、光源の位置や角度などを決定します。
質感と、ライトやカメラの設定で、非常にリアルな表現が可能となります。
4．レンダリング
マテリアルやテクスチャの設定、ライトやカメラを設定し出力します。
（レンダリング専用ソフトもある）
参考：モデリング（モデラー）について－
3Dモデラーの種類は大きく分けて、ポリゴンモデラー、サーフェイスモデラー、ソリッドモデラーがあります。
ここでは、ポリゴンモデラーについて説明します。
三角形面または四角形面などの組み合わせで物体を造形していきます。映像や画像などのCGを作成する際に使用され、3D-CGの多くがポリゴンモデラーです。
【代表ソフト】Metasequioa、3dsMax、Autodesk Maya
■ソフトウェア
3D-CADや、3D-CGなどと言われるソフトウェアがあります。
1．3D-CAD
3D-CADは、正確な寸法入力を行い、3D形状を作成するソフトです。
質量、体積、重心位置などの計算が出来、メカ部を動かし、干渉を確認できる等、機能を確認出来ます。そのため、製造業などで幅広く採用されています。
以下、3D-CADソフト。
Design Spark Mechanical
PTC Creo Direct Modering Express
2．3D-CG
寸法などが規定されない3D形状、人物や生物、フィギュアやアニメのキャラクターなど、有機的な形状を作成するソフトで、ゲームや映像などのCGに使用されます。
我々が使用するのは、3D-CG系のソフトウェアになるかと思われます。
■お勧めソフト 1
Metasequoia
選ばれる理由３つのポイント。
1. 低価格でありながら本格的な3D-CGの製作が可能！ 3D-CGソフトは高価な物が多いが、メタセコイアなら低価格であるにもかかわらず、プロが製作現場で使用する程の高クオリティの3D-CGが作成可能です。
さらに、データ可搬性を重視しており、市販ソフト(Maya,3dsMaxなど)で利用されている多くのファイル形式で出力することができます。
2. 簡単操作で初めての人でもすぐ出来る。
3D-CGモデラーとしての機能性や扱いやすさ、入手のしやすさなど、日本における3D-CGモデラーとして人気が高く、その操作性と直感的インターフェイスでプロ、アマ問わず多くの人に支持されています。
3. モデリングのみに特化した、ソフトウェアレンダリング機能として、スキャンラインが搭載されていますが、本格的なレンダリングや動画の作成を行う場合は、他のレンダラーを併用するかプラグインを使う必要があります。
Metasequoiaとは、モデリングに特化した国産の3D-CGソフトウェアです。
基本的に、モデリングのみとなっています。その分操作は癖がなく比較的直感的な操作が可能で、初心者でも割と扱いやすく、メインで使用しているプロユーザーも少なくありません。
ただしシェアウェア版については、ユーザー登録(5000円)をすることでプラグインの導入が可能となっていて、モデリングからスキニングまで出来るようになります。
(ユーザー登録無しでもソフト自体の利用できますが、プラグインの導入や独自形式以外での出力などができません)
以上、「■お勧めソフト 1」は、「素材検索」より。
[続く]