椅子作りと3D-CAD
精度が悪く、自分としては面白くありませんでしたが、2脚目も滞りなく完成しました。
アームボウの含水率が高かったようで、組立後にネガティブスプリングバックが発生し、曲率が小さくなりました。
また、作業環境も、過乾燥という状況だったのかもしれません。
そのために、アームボウの全幅が、3㎝程度狭くなり、ちょっと窮屈な印象を与えます。
こういう場合は、突っ張り棒を噛ましておかなくてはならないのですが・・。
実は、この椅子のために、慌てて3Dモデリングを覚え、描写を行ったのです。
当然ながら、この椅子は、3D描写のための2D-CADデータで制作しました。
よって、想像図(3Dモデリング画像)と、立体モデルとの直接比較を試すことができた最初の椅子という事になります。
印象は、やはり、若干異なります。
3Dモデリングの印象は、あまり良くなかったのですが、現物の方が面白いと思えました。
当然のことながら、立体モデルには適いません。
誤解してもらいたくないのですが、3Dモデリングも、相当に現物把握への助けにはなります。
これは間違いないのですが、所詮、「2Dのイラスト画像」ですので、その限界も合わせて感じた次第です。
3Dプリンターでの確認のほうが、正確にイメージを掴みやすいという事なのでしょう。
或は、専用眼鏡等を使用した、本当の立体画像モデリングであれば、より良いのだろうか(ただし、そのようなソフトが存在するかどうかは知りません)。
終了後、とは言っても、セレモニーも何もないし、まだ作業を続けている参加者もいたのですが、我々は、アタフタとヒースローへ向かいました。
完成した全ての椅子は、カスタマーの投票による評価を受けます。
そしてウィナーが決まるのです。
ウィナーの椅子は、Heal's独占モデルとしての製品化が待っています。
ヒースローのいつものレストランで、タップビアを注文しました。
慌ただしくも、エキサイティングなボッジングレースでの椅子作りは終了しました。
フルーティなドラフトビアが染み渡ります。
この一瞬のために、ここへ来たと言ってもいい位なのです。