家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

トピックス

■ 2010/09 : アッシェム クラフト訪問

会場に到着した、アッシェムクラフトのピーター夫妻 アッシェムクラフト、ピーターの工房 ガス炉でアルミを溶かしている所 砂型に溶融アルミを鋳込んでいる所 
冷えた後、砂型を壊してラウンダー部品を取り出した所 ピーターの自宅前で エキシビションの最終日に会場で待ち合わせて、そのままアッシェムクラフトのピーターの自宅に行く予定にしていたのですが、終了時間が過ぎても来ません。
ホテルはチェックアウトして来たので、どこか探さないといけないなと考えながら、梱包に入る頃、ようやく来場(画像下)。

事前の打合せで、我々は、次の日に電車で行くと言ったのですが、セントラルロンドンから西のウースターシャーまで、2時間もあれば行くので、車で会場へ行くから、そのまま一緒に行こうと言うのです。
時には時速100マイル(160km)以上で飛ばし、休憩を含め、結局4時間掛かり、到着したのは深夜。
絶対に、疲れ果てるとの予想通りヘロヘロでしたが、理解不能レベルの彼らの親切には、言葉もありませんでした。

こじんまりとしたピーターの工房(画像上)。ここで、ウィンザーチェア用の特殊工具である、トラッピングプレーンから各種ラウンダーを製造しています。

簡単に書くと、水分を含ませた砂を詰め、原型を入れ、ハンドル部分の金属部品をセットし、上下の型を合わせ、そこへ、小型のガス炉によってアルミを溶融し、砂型の中に溶かしたアルミを鋳込みます。
画像下は、「るつぼ」に入った溶融アルミを砂型に鋳込んでいる所です。

ある程度冷えた後、型を開き、砂から部品を取り出します。
その時、砂は散らさないようにし、集めてバケツに戻しリサイクルします。

本体を仕上げ、タッピングをし、ハンドル部分の鉄部品にシルバー塗装をし、旋盤で仕上げた木製ハンドルの取付と、結構な工程数です。

工具作り以外に、ピーターは、ウィンザーチェアや、シェーカーのサイドチェアの講習会を欧米で行っています。
コンティニアス ウィンザーチェアの製作用治具も、惜しげもなく披露してくれます。
(我々の方法とはかなり違っていましたが・・・)