グリーンウッドワーキングの設備
主要路といっても、田舎道だから通りは少なく、そこから細い脇道へ折れ、更に、アスファルトの切れている山道を入っていきます。
途中のパーキングスペースに車を置き、徒歩で暫く歩くと、雨避けの簡易テントが架かり、その下に、かなりの数の、使い込まれたシェーピングホースや、足踏み式の旋盤(ポールレイズ)が並んでいました。
ようやく見つけた、まさしく作業場でした。
その日の午後からスタートする、我々のワークショップのために、スッタフが一人、準備をしている最中でした。
ワークショップは、ガドランが主催し、椅子作りは、7日と9日コースがあります。
今年前半(2014/7月まで)のスケジュールでは、予約はほぼ一杯です。この国の、ウィンザーチェアや、椅子作りへの関心の高さを知る事ができます。
グリーンウッドワーキングで使用する主な道具、設備は、シェービングホース(削り固定具)、ポールレイズ(足踏み式旋盤)、薪式ドライキルン(乾燥器)、スティーマー(蒸し器)です。後は、手工具です。
ドライキルンは、中々の優れもの。
片側は調理用となっていて、いつも薪が燻り、ケトルが掛けられお湯が沸いています。
右横にフイゴが取り付けられ、何時でも火を起こすことができます。
反対側には、一番下に焚口があり、その熱でドライキルン(乾燥機)の中に入れた、部品を乾燥させます。
ドライキルンの上はオーブンになっていて、ピザシートやパンが焼けるようになっています。
画像上から3番目は、スティーマー。
向こう側には煙突が見えます。
雨も多かったし、燃料が湿気り気味で燃えが良くありませんでした。
画像上から4番目は、手工具の入った籠。刃物の管理(研磨等)は大変です。
籠、スツール、ベンチと、全てグリーンウッドワーキングの品々です。
(2014/07/21)