3Dモデリング
■3Dモデリング
3Dモデリングは、前項で説明した利用状況です。
単なる形状確認のみです。現在、それ以外の利用は行っていません。つまり、入力や、描写に時間が掛かることは避けています。
3Dモデリングについては、関連記事「3Dモデリング」をご覧ください。
■スタディモデル メーキング
この記事を書いたのはかなり前です。
「3Dモデリング」を利用すると、スタディモデル制作の機会は減ってくるかと思われます。
今後は、どちらが時間が掛からないか、どちらが簡単に早く、具体的なイメージを把握し易いかで、選択すればいいかと思います。
また、現在も3Dプリンタの値段は下がって来ていますが、将来的には、もっと使いやすくポピュラーになってくることは間違いないと思われます。
よって、将来は3Dプリンタによる、スタディモデルメーキングが当たり前というようになるかもしれません。
参考までに、記事(下記)は残しておきます。
前項の作業で現物の把握ができない場合や、良いかどうか決断できない場合は模型を作ります。1/5スケールモデル、あるいは部分的な原寸モデルを製作し形状を確認します。簡単に段ボール等での製作、さらには現物とほとんど変わらないプロトタイプの製作などもあります。予算や時間等、ケースバイケースで選択すればいいでしょう。
注意する点としては、1/5モデルの場合、注意深く、正確に作らないとバランスが壊れます。モデルメーキングの技法も底が深く、数々のテキストが出版されているので参照して下さい。
慣れてきますと、仕上がりが容易に想像できる種類の家具にはモデルは必要ありません。
私が初めて作ることになったダブルボウウインザーの場合、久々に原寸モデルを作りました。何度かスピンドル等の穴位置を開けなおし、納得のいく位置を探しました。このときには、作業手順の確認の意味もありました。実際にやってみないと分らない事は多いからです。
■構造について
スタイリングと合わせて製品の構造も考えなければなりません。何故なら、構造とスタイルは切っても切れない関係にあるからです。構造がスタイルを決定し、構造の面白さをスタイルに反映させたり、また、スタイルが構造を決定することはよくあることです。新たな構造を創出することにより、作業工程を減らし、部品を減らし、組み立て易くすることは可能です。
この作業にも「発想法」は応用できるし、さらに、治具の構造や組み立て方法にも応用することが可能です。
箱物に関し、職人時代は、構造上のディテールなどの検討はほとんどしませんでしたが、現在は柄の長さなども全て図面化した後に製作に入っています。ただし、主要な材料は十分の一でサイズを決定した後、主要な部材のラフカッティング(荒木取り)を行い、厚みが分った後、ディテールの決定を行なっています。予定寸法に上がらない場合があるからです。
■さらに
自分でスケッチやデザインしたものが、どうしても良くないという方、どうして良くないのか判らないという方への私からの最後のアドバイスは・・・。
自分の最も気に入っている製品や作品を原寸でフルコピーして下さい。勿論図面は無いでしょうから、写真を基に図面を起こすのです。同じバランスになるまで根気良く続けます。可能ならその図面を基に簡単なモデルまで作ります。現物がまだ少し違うなと感じる場合は完全に一致するまで修正します。途中で放棄するとその程度で終わります。自分とどこが違うのか判ると思いますし、これで相当の造形トレーニングになると思います。
もしも、曲げ加工などが必要な場合は良い機会ですから、ついでにチャレンジします。自分の理想とするものを自分なりに具現化する努力は大切ですし、素晴らしいモノにはそれだけのエネルギーは投下されていると思います。