Fritz Hansen / チャーチチェア for Grundtvig's Church
コーア・クリント（Kaare Klint）が、1940年、Grundtvig's Churchのためにデザインしたチャーチチェアです。
製造は、ハンス・J・ウェグナーによる、チャイナチェアや、セブンチェアで有名な、フリッツ ハンセン（Fritz Hansen）社。
この椅子のオリジナルは、まさしく、ラテン地方を起源とする、スラットバックチェアで、その特徴を色濃く纏ったデザインとなっています。
フロント及び、サイドの2本のストレッチャーも、まさしく、スラットバックチェアそのものです。
まったく、飽きのこない普遍性を有したデザインです。
画像の椅子は、前のストレッチャーが、ラテンスラットバックチェアの伝統である2本ですが、生産性を優先した、1本のタイプもあります。
実物は、写真で見るイメージより幅が広く、ドッシリしています。
座面の編み方は、幅より、奥行きが長い場合に用いられる編み方を採用しています。
台形座面の両サイドの三角ゾーンを、Yチェアのような捨て編みで対処するのではなく、この編み方で対応し、デザイン面での特徴ともなっています。
背もたれ後ろに、聖書ラック、座面下に、帽子等が乗せられるようにデザインされた、教会用（画像中）。
メーカー：フリッツ ハンセン（Fritz Hansen）
デザイナー：コーア・クリント（Kaare Klint）
発表：1940年
寸法図について
採寸誤差があることをご了承下さい。
現物の前脚トップ部は、角を丸く仕上げてありますが、図面では省略しています。
全体、座面の寸法把握として利用して下さい。
