リョービ スピンドルサンダー OSS450
手づくり木工事典No.29で北海道の木工家、外山氏が使用しているのを拝見しました。私自身も興味がありましたし、より詳しい内容が知りたくて本人に問い合せをしました。外山氏からリポートが届きましたので紹介します。以下リポートより抜粋。
おたずねのリョービのスピンドルサンダーの件ですが、仕様比較リポートとしてはFine Wood Working誌、No.108 P52に各社の比較リポートが載っておりますので、こちらも参考になさって下さい。わたしの使ってみた感想としては、一言でいってしまうと、ちょっとチャッチイということです。
この理由として FWW誌にもあったと思いますが、モーターのパワー不足を感じます。重切削で使用したことは無いのですが、印象としてそう感じています。ただ私の仕事場には長谷川鉄工の2馬力のユニバーサルサンダーがありR加工の多くはこちらの力車(φ200)と遊車(φ50)で、だいたいの仕事は事足ります(ちゃんと定盤もあるので精度も良い)。
また以前よりもっと手軽な、ボール盤のチャックにかませるアメリカ製のサンディングドラム4本セットも持っていましたので、これらと比較してしまうのかもしれません。それとリョービのサンダーのスリーブペーパーの番手が、#50、#80、#150の三種類しかないのも頂けません、#240くらいまでは欲しいです。
ただ最小スリーブ径12.7および19、このあたりはなかなか使えます。またオシレーション(編注:サンディングドラムの上下動機構)が付いているというのも良いようです。ちなみに同製品の国内標準小売価格は¥44,800です。
購入先:ツールズ オン セール (U.S.A.)
総費用:204.35 ドル (商品+保険+送料:1995/3 時点)
さらに補足説明を受けました。チャッチイという感じはあるものの十分使えるということです(当然、使用者によって感じは違ってくるでしょう)。スリーブペーパーは結構もつそうです。ただ、スリーブのゴムが多少やわらかいかな、ということです。
また、サンディングドラム四本セットですが、市販のサンドペーパーをセットするタイプで、サンドペーパーは簡単に交換でき、これもなかなか使えるそうです。