デジタル角度計
その便利さは想像に難くありませんが、以前は高価だったこともあり、視野から消え去っていました。
最近になり、デジタル角度計が呆れる位安く売られている事を知り、購入しました。
私は、椅子を設計する場合、アイデアスケッチを元に、セクションペーパー上で原寸検討をします。
形状が決定したら、CADソフトを使い正確な寸法・角度を導き出します。
私の作る椅子は、ほとんどの部品が四方転び(注1)です。
よって、部品の長さ、穴開け位置、角度をセクションペーパーの図面から正確に得ることは難しいし、時間も掛かります。
そのために、CADを利用しています。
(注1:三面図で、どこから見ても角度がついているということ)
例えば、従来からの穴開けの場合 -
CADで、正確な角度が出たら、それを数値ではなく、図でプリントアウトします。
その図に角度定規(自由定規)を当て、角度を写し取ります。
次に、角度定規当てて、ボール盤の回転軸と、テーブルの角度をセットします。
そして穴開け作業となります。
分度器は使わなくて済みますが、角度定規を使用し、角度を合わせなければなりません。
この場合、ドリルビットには逃げ勾配がついているので、ドリルビットに直接角度定規を合わせると、勾配の分だけ角度が違ってくるという問題があります。
デジタル角度計を用いるとどうなるか -
角度を図でプリントアウトする必要はありません。ドリルの傾斜角が分かるだけでOKです。
デジタル角度計をテーブルに載せ、角度計がその数値を示すまでテーブルを傾斜させればいいのです。
実に簡単。ドリルビットの逃げ勾配などどうでもよく、分度器も角度定規も必要ありません。CADソフトと、デジタル角度計だけで済みます。
ただし、事前にテーブルの水平補正は必要です(テーブル水平時の角度をチェックして補正するか、キャリブレイト機能を用いる)。
製品は、中央部がステンレスのフレーム状(4面)になっているので安心感があります。
安い製品だから、精度は若干心配です。ただし、ウィンザータイプの椅子は、多少の加工誤差は問題になりません。
ボール盤のテーブルに載せて使用する場合が多いので、長いものを選びました。
今回は、eBay Australia にリストされているものを購入。
送料が安く済むので、購入先はオーストラリアを選んだということです。
製品サイズ:155(長さ)×33(幅)×53(高さ)(㎜)
重量:330g(バッテリー込)
測定単位:0.1度
キャリブレイト機能(2 面の相対角度測定機能)付
商品価格:$29.90 AUD(オーストラリアンダラ)
送料:$9.50 AUD
合計支払金額:\3,423