ファス テーブル (ウォールナット)
FS-t-walnut
ファス テーブル (ウォールナット)です。
画像中央部の部材は、反り止の桟です。この桟にダブテールジョイントされているのが、「駒留(ボタンジョイント)」の「駒(ボタン)」に当たる部品です。
固定された中心を基準に、テーブルの伸縮に従ってスライド出来るようになっています。
材料にもよりますが、100㎝の幅がありますと、1㎝位伸縮する場合があります。
将来的に故障を防ぐためには、このような、伸縮を逃がす対策が必須なのです。
桟は、板目で使っています。
板目で使うと、桟を前から見た場合、年輪は、垂直方向になります。
木材は、年輪の方向に最も縮みます(この場合年輪は、垂直方向です)。
水平方向には、ほとんど伸縮しないことになり、将来材料が収縮して駒(ボタン)が緩むことを防ぎます。
垂直方向の伸縮は大きい事になります。すると、蟻部分を締めることになり、逆に都合が良いのです。
この、「スライディング ダブテール ボタンジョイント」は、我々のオリジナルです。
「反り止の桟」の使い方は、「材の伸縮と使用法 (2)」の中の、「吸付棧の木目の向き」に詳しく書いていますので、興味がある方はご覧ください。