家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

ペーパーコードの椅子張り 4:平面張りのフレーム

イラスト:平面張りフレームの問題点 平面編み(プラン編み)の椅子を設計する場合の注意点があります。それは、脚の内側ぎりぎりに、前後のシートレールを配置することです。

右図は、その概念図です。
脚と前後のシートレールの間が開きすぎていると(矢印部分)、ペーパーコードを張った時に、図のように間が開いてしまいます。

図の矢印部分の幅は、0㎜から、せいぜいペーパーコードの直径までです。
両サイドは、多少開いていても問題ありません。

椅子張り:脚に対策を施した平面張りフレーム 画像右は、モラーのダイニングチェア No.75 だと思いますが、脚に、隙間をなくす対策を行っています。

椅子張り:対策を施した平面張り ペーパーコードを張った所です。
前から見てシートレールが、U字形(円弧状)に下がっていると、横紐との間に隙間が出やすくなりますので、このフレームのように、脚とシートレールの隙間「0㎜」の方が隙間なく仕上がります。

椅子張り:デーニッシュネイルを使わない縦張り 右画像は、ペーパーコード1本分程度の隙間があっても、誤魔化せる(?)編み方です。
L-ネイルが不要な編み方です。

編み方ですが、前部は、捨て巻きをして、縦を編んでいきます。
後シートレールでターンしたら、縦紐に引っかけ、逆ターンして、ループ(ひっかけ部分)に通して前に戻ります。
前に戻り、前シートレールに沿ってターンしたら、縦紐にひっかけて逆ターンし、捨て巻きに入ります。
この繰り返しです。後部は、後で捨て巻きだけをします。