家具制作鯛工房

モダンでシンプルな家具を制作する家具椅子工房です

木製研ぎ場(水槽)のドレン

イラスト:木製研ぎ場(水槽)のドレン詳細 私の修行した家具屋時代、研き場は木製でした。刃物にとって木の安心感がすて難く、現在の工房でも木製の研ぎ場を制作しました。特に木製の場合、常に水を張っておかなくてはなりません。そこで、間題となるのがドレンとオーバーフローです。その二つの機能はぜひとも欲しい所です。しかも、簡単にかつ安価でできる方法を探していましたが、塩ピの水道部品で見事にそれを共有できる組み合わせがあるのを、町内の金物屋の老いた番頭さんのアドパイスで知りました。

木製の研ぎ場の底板に開けた穴の上から、メッキされた金属部品(取リ出し金具)を挿入します。取リ出し金具のフランジにはゴムパッキンを噛ませます。下部からのロックナットで取リ出し金具は固定されます。これによって、水槽内の水はシールされます。その部品の内部に切られたネジに、同じ二つのネジのついた塩ピ部品(パイプソケット)を上下からねじ込みます。各自の水槽(研ぎ場)の必要な水位にあわせて、水槽上部のパイプソケットを切るか、塩ピ管を繋ぎ足し、オーバーフロー用の水位の調整とします。下部パイプソケットには配管用塩ビパイプを塩ビ用接着剤で接着します。

実際の取り付け手頂としては、まず、配管用の塩ピパイプと下部のパイプソケットを接着します。次に、取リ出し金具と下部パイプソケットをねじ込み、事前に入れておいたロックナットと取リ出し金具をロックします。最後に上からオーバーフロー用のパイプソケットをねじ込みます。二つのパイプソケットは、特にシーリングを施さなくても水漏れを起こしません。