電子レンジの利用法
電子レンジは現代火鉢です。昔は玄翁の柄をすげる前に、火鉢の灰の中に長期間柄を入れて十分乾燥させてからすげていました。火鉢を使わない現代生活では、電子レンジを利用するのが賢明です。長くやりますと焦げますので、せいぜい一分位にし、何回か繰り返します。こうやってすげた柄は、以後ぴくりともしません。
玄翁の柄に限らず、鑿の柄、クサビなどにも利用できます。また、椅子のストレッチャーを曲げたい場合など、レンジに入る長さであれば、治具に固定したまま入れて「チン」します。人工乾燥材の場合は水を付け、ラッピングして治具に固定します。時間をかけすぎると焦げますから注意。冷えた後、治具から外します。スプリングバックもないくらい固化します。