木工機械の調整 1
新品、中古に限らず新しく木工機械を購入した場合、摺動部のガタは最初にチェックする項目の一つです。摺動部はほぼ全ての木工機械にあります。
前後左右上下に動く部分のガタは必ずチェックしなければなりません。ガタがあると、きちんと定規を合わせても木目によってガタの分だけ微妙にずれるからです。
手で常盤を動かしてみると、ガタがある場合はすぐに分ります。特に角ノミ盤は摺動部が多く、結構ガタがある場合が見受けられます。ガタと木理の向きにより、開けていく柄穴にずれが生じる原因になります。この部分は自分で簡単に整備できますので、チェック、調整しておきましょう。摺動部のボルトを調整し、ガタなく、かといって動きが硬すぎないようにセッティングします。
木工機械の調整 2
木工機械に補助的に取り付ける当て木と定盤の「カネ(直角)」はときおりチェックした方がいいかもしれません。
当て木を取り付ける最大の理由は、当て木を削って定盤とフェンスの直角を調整することや、刃物との平行の調整であると私は考えています。古い木工機械の精度は出ていない場合が多く、経年変化で鋳物の狂いが発生している場合もあります。その狂いを当て木で調整するわけです。
以前調整して取り付けたはずの角鑿盤の当て木と定盤のカネが狂っていて取り替えました。
良いかどうかはまだ分りませんが、今回はネジで固定せず、マグネットを当て木に埋め込み、フェンスに貼り付けました。角鑿盤の当て木は、加工材によっては外さなければならない場合が結構あるからです。