凍結防止バルブ
温度が下がると自動的にバルブが開いて水を出し、凍結防止をするバルブがあります。蛇口上部の部品(写真)です。この部品と交換することにより、温度が下がると自動的に漏水し、凍結を防ぐことができます。
北国ではポピュラーに使用されているツールであるのかもしれませんが、九州では今まであまり一般的ではありませんでした。少々高いのですが(三千円弱でした)、凍結の心配から開放されます。我々の工房のように、九州でも高地の工房は冷えます。便利です。
別の問題点として、蛇口は凍結しませんが、条件によっては排水パイプが凍るということが起きます。
作動原理としては、サーモエレメントの働きでバルブが自動開閉するのですが、サーモエレメントにはワックスのような素材が使われており、それは温度が下がると凝固して体積が減少し、その結果バルブが開いて水を出し、温度が上昇すると素材が溶解して体積が増え、バルブを閉じるということだそうです。
なお、通常のバルブにはケレップという、ゴムの付いた小さな部品が押されて水を止めます。このゴムが劣化した場合、交換にかかる費用は安く済みますが、凍結防止バルブの場合、ゴムだけの交換ができませんので、新しいものと交換しなければなりません。これは大きな弱点です。
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