刃先の研ぎ方(洋鉋) 2
前回に続いて刃先の研ぎ方について、Aarhus Technical College & Skive Technical Institute / Denmark から転載します。 前回のテキストとは若干違いがありますので両方を載せました。
ラフプレーン(荒しこ)は1枚刃で、刃幅が狭く(33mm)、結構小さなラウンドになっているのが特徴です。これは驚きですが、軽く削れると思います。
スムーシングプレーン(2枚刃。中しこと考えて良いかと思います)は大きなラウンド(円弧状)に研ぎます。
2枚刃(仕上げ)、ジョインター(長台)は刃の中央部に直線部があり、両サイドを落とします。
注意点としては、刃の「角」を鉋台から出さないこと。鉋むらを出さないためです。
板削りの場合は、刃先をラウンド加工したほうが絶対に短時間で仕上げることができます。現在では、サンダーを多用しますからその差は歴然です。
また、框組を仕上げる場合なども、同じく刃先が大きなラウンド(円弧状)になっていないと(あるいは刃先の両端を十分にRにしておかなければ)、つまり、鉋むら(段差)が出るようですと、速やかに仕上げることはできません。