フランス罫引
La Dessin pour L'apprenti Menuisier / Eyrolles Paris 1952 に掲載されていた罫引です。
これをフランス罫引と断定する理由はまったくありません。フランス以外の国が発祥の可能性もありますから、この命名は不適切ですが、かといって欧州罫引と呼ぶのは少し大袈裟です。フランスのテキストに載っていたというだけの理由で勝手にこのように呼びますので、見逃して下さい。
能書きはともかく・・。
この罫引はラオスで使われていますし、ベトナムの職人達も使用していますからフランス統治の影響でしょう。画像は、課題で学生が制作した中の1つです。図面と竿の向きが違いますが、竿の挿し方が逆のためです。
日本の伝統的な罫引の楔の位置では、竿を動かす時に竿が緩んでしまいますが、この罫引はそのようなことがないので快適に使えます。
図面と画像の罫引はほぼ同じ大きさです。私には少し大きく、使いにくく感じます。ベトナムの職人達が使っていたのはもう少し小振りでした。
図面の寸法ははテキストと同じです。便利ですのでアレンジして制作してみては如何でしょう。